「インターネット情報を信じすぎる」危険性

「WELQ」ウェルク問題!

ただ事ではありませんよ~。

これは今回はDeNAの問題として大きく取り上げられていますが、これは氷山の一角だと思います。
WELQがたまたまDeNAというバックグラウンドのもとで情報発信をしていたので、こういう結果になりましたが、実際のインターネット上ではもっといい加減な医療や薬に関する情報があふれています。
皆さんは、ちょっと家族が病気になった時、すぐネットで調べませんか?

「インフルエンザ」
「ヘルペス」
「癌」
もう病名はインターネット上に溢れています。
薬の名前もそうです。

ここでご自身の行動を考えてみてください。

*病名を自分で勝手に決めつけて、今の自分の症状がそれに当てはまるかを確認することがよくある

*家族や自分の症状をとにかく検索して、当てはまる病名を探すことがある。

*自分がもらったレントゲンの結果やエコー検査の結果を、他のネット上にある画像と見比べてみる

*もらった薬をネットで調べて、薬で副作用が出た人を探してみる

*健康食品などの評価や口コミをみて、自分に合っているかどうかの判断をしてみる

どれかに当てはまる行動をしていることはないですか?
で、その時に、考えてみてください。

皆さんが見比べたり、確認したり、判断したりしているその情報は、正しいものですか?
根拠のあるものですか?
医学論文や薬学論文などできちんと根拠がしめされたものですか?

DeNAの南場会長。私の好きな女性経営者のお1人でもあります。
彼女の会見に関する記事を拝読しました。

「南場会長のかかわった医療メディア『メドウェッジ』の記事がWELQに譲渡されていた。医療で払うべき細心の注意が払えなかったことや、事業を手元に置いておくべきだったとか、反省点がないか」と問われました。
 「メドウェッジ」について、南場会長は「学術論文を一般の家族や健康に関心がある人に届けることが目的で、医療のプロが書いていたが、想定ほどユーザー数が伸びなかった」


とのことですが、さて、ユーザー数がのびなかった要因の把握はどこにあったのか・・・そこの問題把握がずれていたんじゃないかと思うんです。

*医療の専門家=医師が書くと、わかりにくい言葉が増える
*専門家が内容を簡単に書く努力をしても、それを読み理解できる人が少なかった。(読解力の問題か?)
*そもそも、専門的な情報を一般人にネットで情報提供できるものなのか?
*学術論文の解説というのが、本当に一般人にとって利益をもたらすものなのか?

という点だと思います。
ネットユーザーは自分達の理解できる言葉が蔓延するページに飛びつきます。
そして、自分の思いと同じもの、すぐ理解できて共感できるコンテンツ、自分が思いこんでいる病気や薬の副作用などを書いてあるコンテンツを探し出し、それが正しいと信じこむ傾向が強いのではないでしょうか?
そして、それが医師や薬剤師の説明と違うと、自分の意見に同意してくれる医師や薬剤師を探す。
そんな社会的な傾向があるように思います。

また、当薬局でも、「ネットで調べたらこう書いてあった!医師や薬剤師の説明と違う」とか、「ネットで調べたら怖くなって薬が飲めなくなった」、「ネットで調べたら自分の症状と薬があっていない気がする」といってこられるお客様も過去におられました。



そこで、今日のブログの結論です!!
① 医療や薬の専門情報をネット上で扱うには限界がある

② 医師、薬剤師などの専門家の意見は診療所、薬局でしっかり相談する方が正しい情報が得られる。

ということで、
病気や治療の相談はかかりつけの医師、
薬や健康相談はかかりつけ薬剤師に相談しましょ~~♪

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